ヘルダーリン 『エンペードクレス』  人類の社会実験 / 河本英夫

世界には、調停しにくい根本的な断絶がある。主観と自然の間に、有機的なものと非有機的なものの間に、精神と言語の間に、愛と憎の間に・・・。

これらをヘルダーリンは調和させようとはしない。だが対立したまま和解することができるだけではなく、対立するからこそ、和解することができるという事象の層を探り当てようとしている。対立を論理や技工で克服するのではなく、どこか経験を超えたところに救済を求める(形而上学)のでもなく、対立を統一してくれる第三項(生命)へと向かうのでもない。

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ヘルダーリン 『エンペードクレス』   人類の社会実験 / 河本英夫


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